My【HARD MODE】Life

〔序章〕

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自分の生き方を通して、好きなことがある幸せ、何かを好きでいられる喜びを感じてほしい。

楽しむ姿を見せることで、生きる楽しさを伝えたい。

人のために自分の価値を提供でき、好きなことと共に人前に立てる時間を、私は心から愛している。

 

が。

かつての私は、今とはまるで正反対で

人前になど出たくもない、自分は何も持っていない、人生はつらい時間ばかりである・・・という考えの人間であった。

 

人と自分を比べては劣等感を抱いて自己嫌悪する毎日で、人より優れた力がないと価値を見出されないと思っていた。

あらゆる行動を馬鹿にされ、笑われてばかりの自分をいつも卑下していた。

 

人目につくのが怖い。

誰と比べても劣っているように感じる。

そんな自分に、価値などあるわけがないと思えて仕方なかった。

 

音楽が好き。自分の歌でたくさんの人を元気づけられるような、輝く存在に憧れる。

だけど、優れた人たちとは違って、自分なんか何をやってもダメ。人前に出れば、きっと笑い者にされて終わり。

何も取り柄のない自分が嫌い。

自分を笑い者にしかしない他人も嫌い。

人も自分も、愛せなかった。

 

勇気を振り絞って人の前に踏み出しても、うまくやらなければ満足されないし批判に遭って心を傷つけられると思い込み、毎回プレッシャーに押しつぶされそうで怖かった。

 

私を縛っていたのは、幼い頃、心に負った傷。

そして、傷にとらわれていた自分自身。

好きなことをしようにも、常に過去の記憶につきまとわれ、振り払うすべもなく、いつまでも心から楽しむことができなかった。

自分に価値があるなどと、考えもしなかった。

 

これは、私が今にたどり着くまでのお話。

試練、葛藤、また試練。何度もくり返す。けれど、変わっていこうと望み、もがいて、今につながる。

ハードな、物語。

 


Stories

第一話◇人生初期。少女、いきなり闇を抱えまくる。
第二話◇すごいひとになったらいいとおもったんだけど
余談◆学校行事は自由参加制にして。【歌いたくないです】
第三話◇奇跡の、軌跡。夢を見つけた。
第四話◇ゆずれないものの為ならば
第五話◇将来の備えをせよ【金と、自信が足りない。】
第六話◇やればできる。だから、やれる。
余談◆前向きな選択の裏。【家庭でのワタシ】
余談◆そういや、私の魅力って?
第七話◇逃げたい私、変わりたい私。
余談◆自信へのマイナスイメージ、自身へのコンプレックス。
第八話◇はじめての仲間と。
第九話◇「私の歌を聴きなさい!」
第十話◇「楽しむ」の意味が分からない。
第十一話◇逃げることはとても楽で、とてもむなしい。
第十二話◇北海道民が鹿児島に就職すると言い出した。
第十三話◇生まれてきて、ごめんなさい。
第十四話◇運命を分けた出逢い【希望に勝る薬なし】
第十五話◇内定先を5日で辞めたアホがこちらです(が、何とかなりました)
第十六話◇ようやく会えた、地の果てのキミ
第十七話◇裏 切 り 。(Story of 潮風)[NEW!]