(詩・曲 Euca)

 

どこからかやってくるの 好きよ煙のにおい
何を燃やしているのか このあたりだけのやすらぎ

歩いてきた足は止まる
煙まじりの空気に抱かれ

良くなかった気持ちは
いつの間にか焼かれているの?
だとしたら素敵ね
思いきり 苦しんで泣ける

知らない場所で何かが燃える
煙のにおいが 来る

好くなかった気持ちが
火の元まで飛んでいった
私のいらんもの ほとんど燃えた

どんな冬にも負けることない炎を
どうか 守り続けて
この先もずっと 何も増えないし減らない場所
どうか 変わらないでね ・・・

良くなかった気持ちは
いつの日も心配いらないね
煙まじりの空気に抱かれ 立ち止まっていれば
私のいらんもの ほとんど燃えた

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[Euca’s Comment]

 

冬、実家の近所から漂う焚き火のにおいが好きだった。

良くないことがあって、好ましくない気持ちに染まってしまうとき、なじみの道を歩きまわっていると
どこからかやってくる火のにおいが包んでくれる。

まるで抱えていた苦しみや悲しみが、どこかで燃えて消えていくような心地よさだった。

心が浄化されていくやすらぎを覚えておきたくて生まれたこの歌は、いつか離れる地元を思い出すたびに温かい気持ちをくれるだろう。
そう思った、19歳のある日。

きわめて個人的な、小さい幸せではあるけれど

・・・(愛 し て る)