そらの旅

(詩・曲 Euca)

 

雲を抜けた その上の青 辿り着けるのは
どんな過去も 包み込んで 受け入れられた者だけ

投げ出した望みも 抱えた罪も
すべて愛していいんだよ きっと
赦せるのは 自分だけだから

空は見てるかい こんな僕のことを
笑われたっていいさ
空は元気かい 晴れた昼下がり 見上げる思い

手にしたもの 失くしたもの
同じだけの時間に 違う後悔が重なる
それでも 強くありたかった

溺れる程の涙 いつか枯れ果て
すべて洗い流された心
抱きしめて 笑えたら

空は見てるかい その体には 大きすぎる自由
無限のような 広さの中で
鳥は生き 何を思う

泣いた 雲一つ
静かに降る 一瞬の雨
遠くで流れた涙は 誰のものだろう
君は 笑っていて

空は元気かい 晴れた昼下がり 見上げる思い
君は元気かい 青いこの先
続いているのは どんな色なんだろう
空を見てるかい 僕は生きている
遠くにいる君と 今日も

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[Euca’s Comment]

過去があるから、今がある。それがどんな過去であっても、今をつくってくれたのは、今に至るまでの自分。

たくさん間違えて、挫けて、悔やんで、何度も泣いた。己の無力さを責め続けていた。

でも、過ちを犯さない人などいない。
必要なのは責めることでなく、赦すこと。

罪も、罪を認めたくない気持ちさえも受け入れて、すべてが必要だったんだと思えたとき、
きっと今まで生きた道のりの全部が、尊いものに感じられるはず。

雲を抜けた先で、
果てしない、澄み切った青空に出会うように。

辿り着くことができたこの青が、これから先も続いていくことを願う。
精一杯生きてきた自分を、愛し続けられる自分でいたいから。

君は、元気かい。
今の遥か向こう、遠くで待つ君
すなわち、

未来の自分。