(詩・曲 Euca)
曇る夕暮れ 初めて来た野原
懐かしい筈ないのに 判る どうしてなの
新しい陽よ 何を忘れ生まれ変わる
傘に降りたヒカリ その下が見えない
なぜ ここに宿る過去
答えない頼りないメッセージ
今 全て意味を知る
心 巡り逢うため
詩は待っていたのだろう
たぶん 想い解った これ以上ない強さ
いたみ共に 脳裏に戻る 見なれた場所
淡い記憶の 何処か隅に眠る
ココロにある遥か 古里 もうヒトツ
たぐり辿り 絶たれて 蘇らぬ想い出消えてく
今 終わり迎えても
再 巡り逢えたら・・・
この唄よ 遺ってゆけ
未来 いつかはじまり
心 廻りあうなら
この唄 見つけてね きっと
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[Euca’s Comment]
初めて見るのに懐かしく感じる風景がある。
自分の中に宿るこの知らない記憶は、自分の前に生きていた魂のものなのかもしれない。
命を終え、肉体が滅んでもなお遺っているのはなぜなのか。
その答えは、懐かしさと共に必ず頭の中に聴こえてくるメロディーにあるような気がした。
前世が最も愛していた場所であったから。
そしてその愛する場所の記憶を、現世である自分が最も愛している「音楽」にのせて語り継いでほしいと、前世が訴えているように感じたから。
それならば。
景色の中に流れるメロディーをとり出し、想いを読み取るように、言葉を探して当てはめていった。
記憶の彼方で巡り逢った二つの心が生んだ唄。
不確かだけど、特別な奇跡。
今もいずれ終わりを迎えるけれど、新たな命がはじまる時、またこのような出逢いがあるのなら。
魂の巡り逢いを果たした(かもしれない)この唄を
次の命で、見つけてほしい。