宝箱

(詩・曲 Euca)

 

信じてきたつもりの自分に
決して胸は張れないけれど
続いていた道がここで 本当によかった
長い夜の果てに見つけた朝
ゆらぐ 遥か 彼方

詰め込まれたカケラ
目をつぶり ぎゅっと抱きしめる
古びた宝箱ひらいて 語り合った思い出
懐かしさに笑えば
幼い頃に 少しだけ戻れるの

別れ迎える運命の理由に
希望さがすのは 「次」を信じたいから
未来想う 胸の奥導く 願いの場所へ

覚えたての遊びにひたすら 夢中になっていた日々も
選ばなきゃいけなかった 望まぬルートも
今があるためだと思えたなら
愛せるはずだよ きっと

ふり返れば 新たな景色も 変わりゆく季節も
全てがただ 楽しくて仕方なかった
あの頃に問いかけ 風に乗る唄声
瞬間の旅したコタエ 連れて行くから

別れ迎える運命 初めて気付いた意味
「始まり」を知るためと
終わるだけじゃない 遠ざかる君を
迎えに 行くよ

たとえ大きな夢持って進む道の向こう
何も変わらなくても 先が見えなくても
先があるかさえ分からなくても
叶うその日 まっすぐに追う自分
心から 誇ればいい
絶対に 忘れないで

別れ迎える次へ 何度だって
踏み出せると分かる 時が流れ
未来想う 胸の奥 いつかの願いへ

走り始めた 君と共にかたく結んだ心
解けることなどないさ
違う場所で 幸せになっていようよ
ここでまた 出逢うために ・・・

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[Euca’s Comment]

 

夢に向かって旅に出る日。
これからが始まりだけど、この「始まり」まで来られたことを誇りに思いたいと感じた。

うまくいかないことばかりで、もう駄目かもしれないと挫けそうになったことも、
勇気を出せば掴めたチャンスを、あと一歩踏み出せずに逃して遠回りしたことも何度だってあった。

けれどもやはり、自分の信じる道へ進みたい。

その思いは、試練の数々を経て感じることができた気持ち。
だからこれでよかった。
無駄なものなど何もなかったと思える。

理想の未来へと自分を導くのは
いつだって、願いを強く持つ心。

それを忘れないでいられたから、今こうして夢の始まりに立ち、希望を感じられる。
今を、愛せる。

純粋な気持ちで育ててきた夢、
乗り越えた数えきれない困難、
離ればなれになる友と過ごした幸せな時間。

この記憶の名前は

宝箱。