(詩・曲 Euca)

年重ねた森 歩く若い私
ちょうどいい出口探して 短い道ただ巡る

薫る柳の匂いは ただの空気の匂い
数えきれない似通った日々を越え また戻る

季節の移ろいすら感じない
変り果ててしまった心で
気がつけば 冬近い秋

揺れる 揺らぐ 風吹くまま
今は気持ちより 誰かの思い通り
生きているかさえ分からない
そんなふうに存在していたい

いつも側にいた さりげなく寄り添う
海に繋がる町


笑って生きる為なら 全て幸せだと思える気がした
辛さも 苦しみも

孤独も幸せ 死にたくなる事さえ幸せだから
これでいい
心配などないんだよ

 
揺れる 揺らぐ 風吹くまま
ただやわらかく 自由な姿が戦ぐ
一目見るだけで心地良かった
君のように 成れたらいいのに

泣き疲れた夕暮れの 狭い車窓のぞいた
大好きな海が眩しすぎて
せつない 苦しい 遠い
…遠くへ
まだ置いていかないで


揺れる 揺らぐ 風吹くまま
思い通りに 自由な姿が戦ぐ
動かぬ体 しなやかに舞う葉
君のように 成りたい

柳並木を抜け 少し現実に戻る
何処に繋がる私の道
 
きっと無限のようでひとつしかないから
足を進める一本道
命終えるまで 歩いてくれよ

揺れる 揺らぐ 風吹くまま …